今回、リールメンテナンスに使用しているケミカル類を紹介いたします。みなさんは、どのようなケミカルパーツを使用しておられますか?もちろんホームセンターで購入できるパーツクリーナーなども使用上問題ないかと思います。しかし、今回ご紹介するワコーズの製品は、私の経験上ホームセンターなどで入手できるケミカル品よりも確実に性能が向上しますので、リールにこだわられている方はぜひ参考にしてみてください。
ワコーズ(WAKO’S)とは
ワコーズの製品は、和光ケミカル株式会社が製品・販売をしている商品になります。主に潤滑オイルを製造・販売している会社であり、モータースポーツをはじめとする自動車やオートバイ関係のケミカル製品を販売している会社になります。和光ケミカルでは、膨大なモータースポーツでのデータをもとに、より良い潤滑オイルを製造しています。
モータースポーツで使用される潤滑オイルは、高温・高速・高荷重に耐久できるように製造されていますので、高性能・高品質であり、リールメンテナンスに使用してもその性能を遺憾なく発揮してくれると感じています。
リールメンテナンス オススメ商品
パーツクリーナー ワコーズ BC-9
ベアリングやギアなどの洗浄に使用します。古いオイルやグリスを洗い流す洗浄能力にかなり優れています。一般的なパーツクリーナーより若干金額は高いですが、圧縮率が大きいので内容量も多く、コスパはかなり高いと感じています。また、速乾性により優れており、プラスチックパーツに影響しにくくなっています。
潤滑オイル ワコーズ ラスペネ
浸透性が高く、ベアリング全体にオイルが行き届き、慣らしが必要ないくらいすぐにベアリング性能を向上させてくれます。また、フッ素配合オイルのため潤滑性能のレベルがかなり高く、ベアリングの回転性能が他のオイルと比べても飛躍的に向上します。
こちらも金額は若干高いが、1年使用していてもまだまだ残量がありますので、1本で数年間は充分に使用できる内容量になっています。
潤滑オイル ワコーズ メンテルーブ
ラスペネは、浸透性や潤滑性能が高いですが、その分粘性が少ないためオイルな持続性に欠けます。
メンテルーブは、潤滑性能が若干の劣るものの(他のメーカーのオイルと比較すると、潤滑性能はかなり高い方です。)、粘性を高めオイルの持続性を向上させたオイルになります。また、防錆性能もラスペネよりも高めているため、海水などによる金属の腐食を防ぐ効果が高いです。そのため、メーカーからも釣具などへの使用が推奨されています。
製品別の使い方
基本的には、ベアリングやギアの洗浄にはいつもBC-9を使用しています。洗浄後の潤滑オイルは以下のように使い分けています。
『 BC-9 』で洗浄した後に・・・
・ソルト用リール : 『 メンテルーブ 』を添付(パーツの錆防止を優先)
・トラウト用リール : 『 ラスペネ 』を添付(錆びることもないので回転性能を優先)
最後に
今回は、私の使用しているケミカルパーツを紹介しました。シマノやダイワから出ている純正オイルと比較すると少し割高ですが、それ以上に性能の差を感じることができると思います。また、近年流行っているオイルチューニング用のグリッチオイルなどにも負けない性能を感じることができ、その上内容量もそれらと比べるとかなり多いですので、コスパ的にはワコーズの商品が最も高いのではないかと思っています。
春になり釣りシーズンも本格的にスタートし、リールを酷使していく時期となってきました。大切なリールを長く使うためにも、ぜひワコーズの商品を試してみてはいかがでしょうか。おすすめです。