以前にリールメンテナンスで使用しているWAKO’Sのベアリングのオイルを紹介しましたが、今回はスピニングリールをオーバーホールする時に使用しているグリスを紹介しようと思います。
ギアグリスの考え方
SWリールの場合
ソルトで使用するジギングリールなどの比較的番手の大きいリールには、少し粘性の高いグリスを使います。粘性の高いグリスは、リールの巻きが若干重くはなりますが、以下のようなメリットが期待できます。
・比較的負荷のかかるリールは、ギアにかかる負荷を軽減することができる。
・釣行ごとにリールを洗うことになるので、グリスが流れ出ることを軽減できる。
FWリールの場合
淡水で使用するリールは比較的番手の小さいリールが多いので、粘性の小さいグリスを使います。粘性の小さいリールは、以下のようなメリットが期待できます。
・粘性が低いためギア回転時の抵抗が軽減され、より軽やかな巻き心地になる。
淡水で使用するリールは、釣行ごとにリールを洗うこともないかと思いますので、グリスが流れ出る機会も少ないです。そのため、多少粘性が小さいグリスでも大丈夫だと考えています。
ドラググリスの考え方
ドラグは、魚がかかった際に高速で動く部分でもありますので、ギアグリスよりもさらに粘性の低い専用のグリスを使用する必要があります。
ギアグリスとドラググリスは併用するものではありませんので、必ず使い分けるようにしてください。故障につながります。
私が使用しているグリス類
SWリールの場合
・ピニオンギア , ドライブギア: シマノ ACE-2
・ドラグ : シマノ ACE-0
ギアグリスには、シマノから販売されているより粘性の高いグリスを使用しています。また、ドラググリスは、粘性の低い専用グリスを使用しています。
FWリールの場合
・ピニオンギア , ドライブギア : シマノ SHIP-0
・ドラグ : シマノ ACE-0
こちらもシマノから販売されているグリスを使用しています。シマノメーカーオーバーホールでも使用されているものですので、確かな性能と安心感があるグリスになっています。
最後に
今回、私が使用しているギアグリスとドラググリスについての考え方を紹介しました。最近では、リールメンテナンスやリールオーバーホールも一般的になり、オイルやグリスの専用メーカーも出てきました。ちなみに個人的には、グリッチから発売されている新しいグリスが気になっています。
シマノ純正グリス以外でも、グリスに対する考え方は同じかと思いますので、ご希望のメーカーのグリスを購入するときにもぜひ参考にしてみてください。